株式会社The Lodgesは、このたび『共創宇宙論 I』を公開いたしました。
本書は、『共創資本論』で提示された理論枠組みを、より基底的な数理・存在論的観点から再検討する試みです。全8巻構成を予定する「共創宇宙論」シリーズの第1巻として、既存科学との接続可能性を重視しながら、理論全体の出発点となる基礎構造を整理しています。
『共創資本論』から宇宙論へ
『共創資本論』では、語り(Telling)、関係(Relation)、制度(Orchestration)の三契機によって価値生成を記述しました。しかし、それらがなぜ成立しうるのかという生成条件自体については、十分に定式化されていませんでした。
本書は、この未解決性を出発点とし、「問題を解く」のではなく、「問題が成立する条件」を問います。そして、対象ではなく「関係が成立する条件」を基底として捉えることで、観測・意味・構造生成を統一的に扱う理論基盤を、宇宙論として提示します。
この立場に基づき、本書では世界の最小基底を粒子ではなくTROとして再配置します。粒子・場・情報といった既存概念を否定するのではなく、それらを「特定条件のもとで成立する結果」として再位置づけし、その成立条件そのものを記述対象とします。
現代科学への問いと新たな基底概念
本書の中心的な問いは、「宇宙はなぜ観測可能なのか」「なぜ構造は生成され続けるのか」という問題です。
現代科学は量子論や相対論を通じて宇宙理解を大きく進展させてきました。しかし、世界の最小基底を何とみなすべきかについては、なお統一的な整理には至っていません。
従来の物理学は粒子や場を基底としてきましたが、量子論の発展により、それらは独立した実体として完結しているのではなく、相互作用や観測関係の中でのみ意味を持つ存在であることが明らかになってきました。つまり、世界は孤立した単位の集合としてではなく、関係性そのものによって成立している可能性があります。本書は、この視点から「独立した単位が先に存在する」という前提そのものを再検討し、関係がどのように構造や意味を生成するのかを探究します。
その中核概念として、本書では「Semantic Energy(Es、意味エネルギー)」を導入します。
Esは、人間的な主観的意味そのものではなく、「ある差異が後続の構造形成へ影響を与えうる状態が、どの程度維持されているか」を表す構造量として本書の中で定義します。
従来の物理学では、エネルギーは物理的遷移量として扱われてきました。しかし、生命、認知、AI、社会制度などに見られる「意味を持つ遷移」は、既存のエネルギー概念だけでは十分に記述できません。この問題に対し、意味・観測・構造形成を統合的に扱うための最小原理として、Esの基礎構築を試みています。
本書の構成と位置づけ
なお、本巻は完成理論を提示するものではなく、後続巻に向けた「基盤設計」として位置づけられています。序論では既存理論の到達点と限界を整理し、「基底が閉じていない」という問題を明確化します。本論では、粒子・場・情報といった基底概念を再検討し、それらを成立させる条件としてTROを導入します。終盤では、本枠組みの射程と限界を整理し、後続巻への接続を示します。
本書は、新たな物理理論そのものを提示するのではなく、現代科学の前提を再検討する存在論的モデルとして位置づけられます。また、主張を論証・仮説・探究という強度区分によって整理することで、理論の妥当性と限界を明示しています。
『共創宇宙論 I』は、粒子を最小単位とする従来の世界観を相対化し、関係成立を基底から捉えるための理論的基盤を提示するものです。
販売情報
会社情報
株式会社The Lodges
所在地:兵庫県神戸市中央区浪花町56 KiP内
代表者:長澤 奏喜
事業内容:サステナビリティ広報プラットフォーム「SDGs PR Lodge」および関連サービスの企画・運営
URL:https://the-lodges.jp/
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