不用コピー用紙をアップサイクル
今回の開発の元となったcrep(クレプ)は撥水性、耐久性に優れた当社の工業用再生紙を活かしたアップサイクルブランドで、2016年にスタートしました。‟自然に親しむ”というコンセプトで再生紙レジャーシートなどのアイテムを展開し、累計10万枚以上を販売しました。この度、当社では不用コピー用紙のアップサイクルサービス「PELP!」という事業も行っていることから、不用コピー用紙にクラフト系古紙を混ぜ合わせ、「PELP!クラフト」を作成。その再生紙にラミネート加工を施しレジャーシートを作成しました。クラフト系の古紙を主原料とするcrepと比べると、PELP!クラフトの紙は色が白く、やわらかい風合いが特徴です。また、PELP!クラフトのピクニックラグは「KAMITORE(カミトレ)」という紙のトレースシステムにより、商品に付属のQRコードを読み取ることで、紙の排出元が追跡できます。
季節を楽しむ「再生紙レジャーシート」
従来の「crep paper」よりも白色度が高い紙色の特徴からこれまでは表現が難しかった、淡い色にチャレンジしました。グラデーションのかかったかわいらしい印象のサクラ柄が春のピクニックシーンをやさしく彩ります。季節を楽しみ、自然に触れることで、自然を大切にし、またよりよく豊かな時間を過ごすきっかけづくりになればと考えています。今後も季節に合わせてPELP!のピクニックラグのデザインを作成する予定です。
■ピクニックラグ サクラ 商品概要
【サイズ】S/60cm×90cm M/90cm×135cm L/110cm×200cm
【価格】S/1,320円 M/1,980円 L/2,750円 (すべて税込)
■販売店舗
山陽製紙株式会社が提供している、会員企業から不用コピー用紙を回収し、名刺や封筒といったオフィス用品に加工して還元・循環させるサービスです※。オフィス古紙の再生率の低さが課題になっていたことから2012年にスタートしました。不用コピー用紙の回収袋「PELP! BAG」の購入のみで会員となることができ、中小企業でも参加しやすい仕組みを実現しています。
※オフィス用品などの紙製品の購入は有料です。
■KAMITORE(カミトレ:紙のトレースシステム)
<特許番号:第 7029688 号>
PELP!の特徴の一つであるKAMITORE(カミトレ)では、どの企業で分別された紙か、それがどんな紙製品に生まれ変わったかなど、あらゆる再生状況の追跡といったトレーサビリティを可能にしています。
CO2削減量など、環境貢献指数も可視化しています。
■工業用クレープ紙から生まれた、おしゃれで楽しいアイテムcrep(クレプ)
crep(クレプ) の商品は工業用クレープ紙「crep paper(クレプペーパー)※」から生まれます。古紙を原料として、セメント袋の口縫い用テープや電線類を包装する紙として使われてきました。独特のシワから生まれる強度と伸縮性、紙としては珍しい耐水性も兼ね備えた高機能再生紙です。
※「crep paper」は山陽製紙の工業用クレープ紙を素材として商品をつくる際の成分ブランドです。crepは山陽製紙の商品開発コンセプトである「アップサイクル(元の素材や製品より価値あるものを生み出すこと)」に基づき、自然とふれ合い・楽しみながら、守るべき自然を身近に感じるきっかけになりたいと考えています。
crepのピクニックラグは2016年9月の発売以来、累計約10万枚以上を販売。2017年にはインテリアライフスタイル東京で「ベストバイヤーズチョイス」を受賞。2018年には、グッドデザイン賞2018を受賞しました。これからも身近な資源である紙資源の可能性を広げながら、紙や自然を大切にする心を育てつつ、循環型社会を目指します。
■山陽製紙株式会社について
経営理念
「私たちは紙創りを通してお客様と喜びを共有し、環境に配慮した循環型社会に貢献します」
一、 私たちは、希少価値のある紙をお客様と共に創ります。
一、 私たちは、お客様と共に成長発展することを喜びとします。
一、 私たちは、資源として使った地球の財産を守り、再生し、循環型社会に貢献します。
■山陽製紙株式会社概要
所在地
大阪府泉南市男里六丁目4-25
代表者
代表取締役 原田六次郎
社員数
44名
設立
創業 昭和3年3月 / 設立 昭和32年12月
事業内容
製袋用クレープ紙の製造および製袋関連資材の販売、包装用クレープ紙の製造および鉄鋼、電線用包装関連資材の販売、電子部品用層間紙の製造および関連資材の販売、自社ブランド商品(SUMIDECO、crep、PELP!)の企画・販売、その他オーダーメイド再生紙の製造