同セミナーは6回目で、今回は特に一般からも広く参加者を募って実施。製品の作り手だけでなく、消費者とともにプラスチックの未来社会を考えるきっかけを作り、バイオプラスチックをテーマに参画予定の2025年大阪・関西万博へと繋げます。また、9月4日~6日に東京ビッグサイトで開かれる「第98回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2024」へも初出展し、バイオプラスチックの生活雑貨等を展示する計画。消費者との接点を拡大し、環境対応素材への関心を深めてもらうための取り組みを中長期で進めていきます。
※同セミナー開催とギフトショー出展はいずれも、大阪府の「バイオプラスチックビジネスマッチング支援事業」を当協会が受託して推進するものです。
環境対応で、プラスチックは技術と市場の変革期へ
当協会は、西日本地区におけるプラスチック製品製造業界唯一の総合団体として、技能検定や人材育成、技術振興支援などを展開しています。プラスチックはいま、様々な分野で活用され、生活に欠かせないレベルに浸透しています。ただ、CO2排出や海洋プラスチックごみといった社会課題も顕在化し、持続的に利活用し続けるための、技術・市場の変革期に入っています。バイオプラスチックはまだ、レジ袋など一部の定型的な製品が中心で流通量は多くありませんが、再生プラスチック導入や廃棄量削減と並び、地球温暖化や海洋汚染を抑制するための有望な一手。現段階で何ができ、将来的に何ができるのかを広く社会に提示する上で万博を絶好の機会と捉えています。この機に、技術の進化を推し進めるとともに、万博の前後を含めた中長期で消費者との接点や、市場との対話を増やし、新たなビジネスの構築を図ります。
技術の知見を蓄積し、バイオプラスチックの本格的な普及へ
今回のOBPNセミナーの第1部「万博プレイベント」では、大阪ヘルスケアパビリオンへの出展事業企画「バイオプラスチックでREBORN」の最新情報の紹介と、プラスチックと環境に関するセミナーを実施します。第2部「講演会」では、バイオプラスチック技術や適用範囲、プラスチックを取り巻く環境、ビジネス化について、最新事例を紹介します。また、会場隣のマイドームおおさか1Fのクリエイターの発信拠点「collabolab(コラボラボ)」にて「バイオプラスチックでREBORN」に関する展示を行います。〈開催期間:9月11日~20日〉
一方、日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市である「東京インターナショナル・ギフト・ショー」では、「人・環境・社会」に優しい商品を集めた「Ethical style Fair(エシカルスタイルフェア)」に出展し、バイオプラスチックへの興味を深めていただき、製品のビジネスチャンスを開拓します。
【参考資料】
■一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会について
西日本地区におけるプラスチック製品製造業界唯一の総合団体で、正会員296社、賛助会員117社の合計413社で構成しています。技能検定実技試験や人材育成、勉強会・セミナーの実施、情報提供等で会員をサポートするほか、会員同士の交流・情報交換の場の設定、技術振興事業などを展開しています。
バイオプラスチックに関する取り組みに関しては2019年に開始。SDGsをテーマにした懇談会を開催しているほか、バイオプラスチックに関心を有する企業や大学等研究機関、行政等支援機関で構成するネットワーク「大阪バイオプラスチックビジネス推進ネットワーク(OBPN)」を立ち上げ、脱炭素や海洋プラスチックごみ問題の解決に向けた動きを加速しています。
団体名 一般社団法人 西日本プラスチック製品工業協会
所在地 〒550-0013
大阪市西区新町1-3-12 四ツ橋セントラルビル
会長 岩﨑能久
設立 1957年6月
活動内容 技能検定・人材育成・セミナー・技術振興事業
■万博への出展について
大阪ヘルスケアパビリオンへの出展をめざす中小企業・スタートアップを支援するリボーンチャレンジ事業の一環で、当協会は「バイオプラスチックでREBORN」をテーマに参画しています。詳細は当協会の過去のリリース等でご確認ください。
■本セミナーを主催する大阪府について
大阪府は、万博の機会を活用してバイオプラスチック製品のビジネス化を図るため、府内に事業所を有しプラスチック製品製造・加工を担う中小企業と、バイオプラスチックの原材料の製造や販売等を担う企業や、小売などプラスチックを用いる製品や商品を販売又は提供する企業等とのマッチングを図り、バイオプラスチック製品の開発から販売までの一連の企業等によるプロジェクト組成を支援する「バイオプラスチックビジネスマッチング支援事業」を実施しています。
今回のセミナーや展示会出展は同事業の一環として、受託者である当協会が推進します。