豊かな「おたがいさま」社会をつくることをミッションに設立した一般社団法人防窮研究所(本部:京都府京都市 理事長:白取耕一郎)は、2024年9月17日[月]に埼玉県富士見市と「生活困窮の予防と深刻化防止に関する協定」を締結しました。
この協定は防窮研究所と富士見市が相互に連携・協働し、富士見市に暮らす方々が生活困窮に陥るのを未然に防ぎ、地域で経済的、社会的に安定した生活を送ることができるよう、生活困窮の予防に関する教育及びデジタル技術等を活用した生活困窮者の早期発見を基盤とした、防窮活動の推進を図ることを目的としています。
市役所で開催された締結式で富士見市の星野光弘市長は「これまで生活困窮で苦しむ子供達への対策など、富士見市は独自に部署を設立して取り組んできましたが、生活困窮対策は部署を越えた対応が必要だと感じていました。防窮という考え方を取り入れることで、生活困窮に陥る前に防ぐ対策であったり、役所の窓口に相談に来るのは恥ずかしいことと考えて隠れてしまっていた生活困窮者を助ける効果を期待しています」と語られました。
防窮研究所としては、市の生活支援策を市民が簡単にアクセスできるアプリの開発・提供や、子供を含めた広い世代に対しての防窮訓練の実施など、これまでの研究を社会に実装していく予定です。今回、防窮に関しては、自治体と協働していく日本初の取り組みとなり、今後全国の自治体から要望があれば、富士見市での経験を生かした連携を視野に入れています。
●富士見市のホームページ(健康福祉部福祉政策課)に掲載された締結式
https://www.city.fujimi.saitama.jp/kenko_fukushi_iryo/03fukushi/boukyuukyoutei.html