自治体としてペルプを導入し活用
泉南市では1ヶ月平均約30万枚から40万枚のコピー用紙を使用しています。使用済みの紙はこれまでも地元企業を通してトイレットペーパーなどにリサイクルしていましたが、2023年11月よりペルプが導入されました。エシカル消費について知ってもらうきっかけにしたいと、2024年にペルプの紙でメモ帳を作成し、「二十歳のつどい」や地元の小・中学校へ配布しました。この度、根来街道の観光振興や地域の活性化のために「たび帳」を作るにあたり、地元企業で作りたい、また、ゆくゆくは地元で紙を循環する仕組みを作りたいという意向から、再びペルプの紙が採用されることになりました。
自治体と地元企業で作る「たび帳」
「根来街道を巡る“たび帳”」は、当社が不用コピー用紙から作った再生紙を、泉南市の企業が加工します。デザインも泉南市職員によるものです。たくさんのアイデアが出る中で、老若男女楽しめて、すべて巡ってみたくなるような観光情報を盛り込んだ御朱印帳にしようと、約1年をかけて完成しました。8つの寺院・神社や観光地を巡る中で、今まで知らなったスポットの発見や地元の人々との触れ合い、出会いにつながればと考えています。
参考資料
■根来街道グリーンツーリズム振興協議会
根来街道グリーンツーリズム振興協議会は、古代から泉州と紀州を結ぶ歴史街道である「根来街道」の沿道にある、泉南市及び岩出市内の歴史、文化、自然、伝統行事等の観光資源を活用したグリーンツーリズムの推進を通じて、観光振興や地域の活性化を図る事を目的とする協議会です。
泉南市と和歌山県岩出市、大阪府と和歌山県、それぞれの地域で活動する団体により構成されており、根来街道におけるグリーンツーリズムのPR活動として、モニターツアーや集客イベントの実施、共同観光パンフレットの作成などを行っています。
■紀州根来寺かくばん祭り
根来や岩出の歴史・文化を広く知っていただくためのお祭りです。根来鉄砲隊の演武を始めとする民俗芸能の披露や各種体験コーナー、語り部による国宝や重要文化財の案内等が行われます。今年で27回目となる歴史あるお祭りです。
日程:2024年11月23日(土)9:30~16:00
会場:旧和歌山県議会議事堂、道の駅ねごろ歴史の丘、根来寺
詳しくは下記URLをご確認ください。
http://kanko-iwade.com/event-information.html
■PELP!(ペルプ)とは
山陽製紙株式会社が提供している、会員企業から不用コピー用紙を回収し、名刺や封筒といったオフィス用品に加工して還元するサービスです(※)。オフィス古紙の再生率の低さが課題になっていたことから2012年にスタートしました。不用コピー用紙の回収袋「PELP! BAG」の購入のみで参加でき、中小企業でも参加しやすい仕組みを実現しています。
※オフィス用品などの紙製品の購入は有料です。
■環境関連受賞歴
2017年 環境人づくり企業大賞2016 優秀賞
2018年 環境人づくり企業大賞2017 優秀賞
2019年 環境人づくり企業大賞2018 環境大臣賞
2019年 環境コミュニケーション大賞2019 優良賞
2023年 エコアクション21 オブザイヤー2022 ソーシャル部門 銀賞
2023年 eco検定アワード2023 優秀賞
2024年 エコアクション21 オブザイヤー2023 環境経営レポート部門 銅賞
■山陽製紙株式会社について
経営理念
「私たちは紙創りを通してお客様と喜びを共有し、環境に配慮した循環型社会に貢献します」
一、 私たちは、希少価値のある紙をお客様と共に創ります。
一、 私たちは、お客様と共に成長発展することを喜びとします。
一、 私たちは、資源として使った地球の財産を守り、再生し、循環型社会に貢献します。
上記の経営理念を掲げ、製造工程でも環境に配慮し、使用電力は、「再生可能エネルギー由来のCO₂フリー電気」を利用、排水は「活性炭ろ過方式排水処理設備」を使用してきれいな水に還しています。2019年に「再エネ100宣言RE Action」に加盟し、2022 年には日本の中小企業の製紙業としては初の「SBT 認定」を受けています。
■会社概要
社名/山陽製紙株式会社
所在地/大阪府泉南市男里六丁目4-25
資本金/3,800万円
代表者/代表取締役 原田六次郎
社員数/45名
創業 昭和3年3月 / 設立 昭和32年12月
事業内容/
製袋用クレープ紙の製造及び製袋関連資材の販売
包装用クレープ紙の製造及び鉄鋼、電線用包装関連資材の販売
紙再生サービス PELP!、SUMIDECO、Sumideco Paper、crep、SANYO FACTUS
電子部品用層間紙の製造及び包装関連資材の販売
他各種クレープ紙の製造及び加工品の販売