重いカバンは子どもの身体・精神面にも負担が 一般社団法人 教科書協会の調査によると、2005年度に比べて教科書は大判化しており、2023年度の合計ページは約1.8倍で、さらに年々増加傾向です。また、タブレット端末の持ち運び、感染症対策のため教育現場で水やお茶の提供が廃止され、児童が水筒を持参するケースが増えたことなどから、10キログラム以上の荷物を背負って通学している子どももいます。荷物の重量化は依然改善されません。 重い荷物を背負うことによって肩や腰、首、腕の痛みを訴えたり、登校を嫌がる児童もいることから、専門家も警鐘を鳴らしています。 当社は、児童の健康を見守るため、信州大学や奈良高等専修学校と共同研究を行い、背負った際に軽く感じるランドセル型リュック「Dランドシリーズ」を開発、これらをベースに学校の要望に応じて機能やデザインをカスタマイズしています。
介護用品、救急車部品や新幹線の構造材も製造する技術力の高さ 当社は国内工場でベテランの職人が介護用品や救急車の内装、鉄道資材等も作っており、様々な生地を扱うことで培った高い技術力により、各学校の要望にこまやかに対応することが可能です。 学校の要望には時勢も反映されており、例えば、登下校時のゲリラ豪雨対策として、カバンの中まで濡れることを防ぐため、従来製品の水や汚れを弾く高品質の生地と雨水の侵入を防ぐチャックに加え、ふたとなる「かぶせ」を追加する、タブレット端末専用ポケットを指定場所に付ける、リュックのカラーをLGBTQ問題に対応しやすいブラックや紺にする等です。 今後も心身の負担も少ない通学カバンを普及することで、子どもの健やかな成長を守っていきたいと考えています。
介護用品にも使うメッシュ素材を使用。通気性も高く、汗をかいてもカバンが背中に張り付かない