学びと成長の場:富士宮市「親と子のバスツアー」
富士宮市「親と子のバスツアー」は市内の会社見学を通じ、親と子の触れ合いの場を提供するとともに、未来を担う子どもたちの社会勉強を目的とした、富士宮市役所が推進する事業です。東洋カプセル株式会社は2024年度、2023年度と参加し、製薬企業として工場見学会を実施しています。これまでに、数多くの地域の小学生親子の方が医薬品の成り立ちや製造方法を学びました。当社として本取り組みは、SDGsの達成に向けた次世代育成および地域社会への貢献を目的としています。
医薬品の成り立ちから製造方法の原理まで
講義パートにて、子どもたちは、医薬品の成り立ちや化学現象に基づいた製造方法の原理を学びました。医薬品の成り立ちとして、医薬品の種類やその特徴を、製造方法の原理として、界面張力を利用したカプセル製造が紹介されました。平易なスライドとユーモアを交えた解説で、医薬品に対する理解が深まりました。子供たちは特に、カプセルを高速で生産する工業機器に興味津々の様子でした。
シームレスカプセルの製造を実験で体験
シームレスカプセルは界面張力を利用して製造される球形のカプセルです。簡易的な実験キットを用い、子どもたちは実際にシームレスカプセルの製造体験を行いました。初めてのシリンジ操作や、時間とともに粘度が変化するゼラチンの特性に苦戦しつつも、親子が協力して立派なシームレスカプセルが製造されました。繊細な操作が必要な実験に、みるみる適応していく様子から、日本のカプセル製造の未来は明るいと感じました。
SDGsゴールへの貢献
本プログラムは以下のSDGs目標に貢献しています。
ゴール4:質の高い教育をみんなに
化学技術を分かりやすく紹介し、子どもたちが現実の学びの場で成長できる機会を提供します。これにより、地域の子どもたちが自らの将来の選択肢を広げ、学び続ける意欲を持つきっかけを作ります。
ゴール11:住み続けられるまちづくりを
市役所や地元住民のみなさまと連携し、地域の教育機会を充実させることで、キャリア形成をイメージできる機会を提供します。製薬企業ならびに地元企業の特性を知ることで、地域社会全体で持続可能な生活を築く基盤を形成します。
ゴール17:パートナーシップで目標を達成しよう
市役所と連携して工場見学会を実施することで、企業と自治体の連携が生む新しい地域教育のモデルケースを構築しました。これにより、地域社会の一員としてSDGs達成に向けたパートナーシップの強化に取り組んでいます。
地域との協力で実現する持続可能な未来
東洋カプセル株式会社では、今後も地域社会と密接に連携し、社会貢献活動を拡充する予定です。具体的には、以下のような活動を展開してまいります。
定期的な工場見学会の開催
地域の子どもたちやその家族を対象に、持続可能な生産についての理解を深めるための工場見学およびワークショップを定期的に開催します。
地域団体との連携強化
地域団体と協力し、化学教育やキャリア支援の機会提供ならびに環境保全活動に注力していきます。
今後の展望
東洋カプセル株式会社は、今後もSDGs達成に向けた取り組みをさらに発展させ、地域社会との協力を強化してまいります。私たちは、持続可能な未来のための教育活動、住み続けられるまちづくり、そして多様なパートナーシップの構築を通じて、社会に貢献していく所存です。