今回は洋酒のような芳醇な香りが漂うキュアリング技術特許を取得したバニラを使用したカスタードクリームの試食会を開催いたします。なお、当日は株式会社クラブハリエ(滋賀県近江八幡市)代表取締役 グランシェフ山本隆夫氏と北中城村長比嘉孝則氏をお招きして 2024年5月16日10時から試食会を行います。
障害者雇用/就労のコンサルティング等を行う特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボ(東京都大田区)と就労継続支援A型B型を行う合同会社ソルファコミュニティ(沖縄県中頭郡北中城村)では、共同で「おきなわバニラプロジェクト」(沖縄県中頭郡北中城村)を行ってきました。このプロジェクトでは栽培開始から7年が経過して、保有株数は1万株を超え、今年3月には長年、世界中で謎とされてきたブルボンバニラの独自製法(キュアリング)としては世界で初めてとなる特許を取得しました。今後、さらに生産量を増やし、来年には1トン、3年後には2トンを超える出荷を見込んでいます。来年の開花分の収穫からは弊社利用者だけでなく、近隣の障害者就労継続支援B型事業所のみなさんにもお声かけをして、施設外就労として作業をお願いすることを予定しています。このことにより低工賃が社会問題化している障害者の工賃(全国平均17,031円、厚生労働省)を近隣B型事業所とともに向上させていくことを目指します。
今回は世界で初めてブルボンバニラの謎を解き明かして、洋酒のような芳醇な香りが漂うキュアリング技術特許を取得したバニラを使用したカスタードクリームをご試食いただき、沖縄産バニラの可能性を感じ取っていただきたいと考えています。なお、当日は株式会社クラブハリエ(滋賀県近江八幡市)代表取締役 グランシェフ山本隆夫氏と北中城村長比嘉孝則氏をお招きして 2024年5月16日10時から試食会を行います。
国内のバニラ栽培について
海外では原産国メキシコ、最大輸出国インドネシア、最高品質とされるマダガスカルを中心にバニラ栽培が行われています。日本では糸満や読谷などで栽培されています。近年は栽培を始める農家が増えています。バニラは栽培技術、特に発酵技術が重要です。ブルボンバニラは最高級とされますが、その技術はほとんど科学化されておらず、世界的にも謎とされてきました。
▲今週開花したバニラの様⼦
発酵技術を解明し特許取得
当社ではメキシコ、インドネシア、マダガスカル、台湾などのバニラ生産国の農家を訪ねて、発酵技術(キュアリング)の手法について海外で発行されている論文や書籍にない情報を、共同研究を行う東京農業大学や合同会社ソルファコミュニティとともに収集し、その過程で科学化されていない技術を解明して、その技術を 2024年 3月に特許取得しました。このことによりブルボンバニラと同等の品質を獲得しました。
▲今年、キュアリングしたバニラ完成品
障害者の強みを活かし、付加価値のあるバニラ栽培/製造
本プロジェクトでは障害者を中心としたスタッフが 3 ヶ月間、毎日、1 本 1 本手作業により発酵作業に関わることで、バニラを最高品質にする手法を開発しました。また、私たちは2027年までにさまざまな事情により就労困難な方に就労の機会を提供することを目標の中心に掲げ、100 人以上の雇用を作っていきます。今後は周囲の農家にも技術を広めることで耕作放棄地の解消、離農の防止なども目指していきます。また、この取り組みで、観光産業以外の主要産業を作ることも視野に入れて活動しています。
<試食会詳細>
- 日時:2024 年 5 月 16 日 10:00~12:00
- 場所:沖縄県中頭郡北中城村 合同会社ソルファコミュニティ圃場
- ※なお、圃場は当日ご案内します。北中城村熱田277 ソルファコミュニティまでお越しいただければ地図をお渡しします。