株式会社The Lodges(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:長澤 奏喜)は、『共創資本論 I 』を公開いたしました。
現代社会は、複雑性の増大、リスクの分散化、信用の市場化といった構造変化の中で、従来の資本主義モデルが前提としてきた「単独主体による価値創出」の限界に直面しています。こうした状況において、価値は個別の主体の内部ではなく、主体間の関係の中で生成される構造へと移行しつつあります。
本書はこの転換を前提に、「資本=価値の蓄積装置」「経済=価値の運用構造」「主義=価値判断の方向性」という三層構造を再定義し、その中核に「関係性そのものを資本とみなす」という視座を据えた理論体系を提示します。語りの共有資本(Telling)、信頼の関係資本(Relation)、制度を耕す設計資本(Orchestration)という三要素によって構成される「共創資本」は、従来の貨幣的価値では捉えきれなかった社会の動力を記述する概念として導入されています。
この枠組みは、資本の本質を問い直してきた思想的系譜とも接続します。カール・マルクスが資本の増殖構造を分析し、価値の源泉を労働過程に見出したこと、またシルビオ・ゲゼルが提唱した「腐るお金(減価する貨幣)」が価値の循環を促進しようとした構想は、いずれも資本の固定化に対する批判として位置づけられます。本書は、これらの議論が問いかけてきた「資本の本質」という問題を引き受けつつも、その対象を労働や貨幣から「関係の生成と持続」へと転換する点において、新たな理論的展望を切り開きます。
主な論点
1.市場から共創への構造転換:市場が価格と競争による調整装置であったのに対し、共創は関係と意味による調整装置として機能する。本書は市場を否定するのではなく、その上位に共創構造を位置づける。
2.非ゼロサム型価値創出:価値は奪い合われるものではなく、関係の密度と質に応じて増幅する。これにより、従来の競争前提の価値観を超えた価値生成モデルが提示される。
3.信頼の制度化:信頼は個人の感情ではなく、設計可能な構造として捉えられる。本書は、信頼を蓄積・循環させる制度設計の重要性を提示する。
4.SDGsの制度的再解釈:SDGsは道徳的目標ではなく、市民参加を前提とした制度インフラとして再定義される。特に「平和・公正・制度」を扱う目標16が中核に位置づけられる。
5.市民参加の再設計:市民は消費者や受益者にとどまらず、制度形成に関与する主体として位置づけ直される。
販売情報
会社情報
株式会社The Lodges
所在地:兵庫県神戸市中央区浪花町56 KiP内
代表者:長澤 奏喜
事業内容:サステナビリティ広報プラットフォーム「SDGs PR Lodge」および関連サービスの企画・運営
URL:https://the-lodges.jp/
お問い合わせ先情報
株式会社The Lodges 広報担当
E-mail:cs@the-lodges.jp